汗かきの人は要注意!エクリン腺の働きによる発汗の3種類

エクリン腺の働きと特徴について

発汗するために必要なエクリン腺によって、人間は様々な種類の汗をかきます。

発汗の3種類とそれぞれの特徴について、紹介していきます。

 

エクリン腺の働き

エクリン腺の3つの発汗の働き
エクリン腺は以下のような3つの働きがあります。

  • 温熱性発汗
  • 味覚性発汗
  • 精神性発汗

 

それぞれの働きを詳しく見ていきましょう。

 

温熱性発汗

夏などの暑い時には、体温や肌表面の温度が上昇します。

また運動時には、筋肉自体も温まります。

これらの上昇した体内温度の情報は、脳の視床下部にある「体温調節中枢」に届き、そこから発汗指令を出します。

その指令が自律神経にある交感神経を通って汗腺から発汗し、上昇した体温を下げてくれるのです。

これを温熱性発汗と言い、正常に行われないと体内に熱がこもり、熱中症などを引き起こしてしまいます。

温熱性発汗の特徴として、手足の裏以外の全身から発汗し、サラサラとしています。

汗の99%が水分で、塩分やミネラルがわずかしか含まれていないためサラサラとしています。

激しい運動を暑い環境下で行うと、1時間に2リットルもの発汗をすると言われています。

 

味覚性発汗

香辛料のたっぷり入った辛い料理や、酸っぱいものなどを食べた際にかく汗を、味覚性発汗と言います。

これは辛味や酸味が刺激となって、反射的に発汗が促されるためです。

辛味は痛みとなって体内の痛覚神経に働きかけ、アドレナリンを分泌させます。

それにより、交感神経がアドレナリンによって刺激され、発汗するのです。

味覚性発汗は、主に額や鼻など顔から発汗し、こちらも温熱性発汗と同じくサラサラとしています。

そして食事が終わると共に、汗もひいていくのが特徴です。

 

精神性発汗

精神性発汗は、緊張汗とも呼ばれ「手に汗を握る」「冷や汗が出る」などと言った言葉にも例えられています。

体温調節のためではなく、ストレスや緊張、不安や恐怖、自律神経の乱れなど、精神面への影響によって発汗するため、このように呼ばれています。

人は緊張状態になると、心拍数・血圧の上昇、血管の収縮など、体内での変化がみられます。

するとこの変化を「不快」であると、情動反応の記憶や処理の役割を担う、脳の扁桃体が判断するのです。

これによりコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが、副腎皮質というストレス応答の中核を担う場所から発生し、アドレナリンが分泌されます。

その後、交感神経への刺激することで汗腺から発汗します。

精神性発汗は脇の下、手足の裏など局所的で、短時間のうちに発汗します。

エクリン腺だけではなく、アポクリン腺という汗腺からも同時に発汗する場合が多いため、その影響でその他の汗に比べると、かいた汗が乾きにくくベタベタと感じる事があります。

精神性発汗は直接的なストレスでなくても、前に経験した嫌な思い出や場所に触れるだけで自然に発汗したり、汗をかくことを気にしすぎると、それがまた不安やストレスとなって多量の発汗に繋がってしまう場合もあります。