食生活はワキガに悪影響を及ぼす
男性も女性もワキガで悩む方は多く、100人に1人はワキガであることがわかっています。
結論から言うと、食生活とワキガには関係性があり、食生活を見直すことで、ワキガの改善につながります。
食事による改善は、ワキガ体質の根本から治すことができるという強みがあります。
そもそも汗が出る汗腺には2種類あり、ワキガの原因となるのは、アポクリン腺と呼ばれる汗腺です。
参考 なぜ体臭が匂う?2つの汗腺の特徴と役割についてアポクリン腺から出る汗は、タンパク質、脂質、アンモニアなどの成分が多く含まれています。
汗と皮脂、雑菌などが混ざり、時間が経つことで多くの雑菌が繁殖します。
それにより、ワキガ特有のニオイを発生させます。
このアポクリン腺は、食生活に関係していることが分かっています。
主に以下の2つの働きが、ワキガに影響をもたらします。
- アポクリン腺を成長させる
- 食べもので汗の成分が変化
これらの影響について、詳しく紹介していきます。
アポクリン腺を成長させる
食材によってはアポクリン腺を成長させることにつながり、汗をかく量が増えます。
それと同時に、分泌される皮脂量が増えます。
そうすると、以前よりも雑菌が繁殖しやすくなるため、さらなるワキガ臭へと影響します。
逆に言うと、食事を見直すことで、アポクリン腺の成長を抑えることができ、ワキガ予防になります。
食べもので汗の成分が変化
ワキガの原因である汗は、食生活に大きく影響しています。
お酒をたくさん飲んだり、たくさんの量の食事をとった際の翌日は、汗に含まれる皮脂の量が一気に増えます。
特に大きな影響をもたらすのは、タンパク質、脂質、にんにくなどに含まれるアリシンの3つです。
これらは、適量であれば、影響ないのですが、過剰に摂取することで、汗の成分が変化して、強烈なワキガ臭になります。
ワキガを治すための栄養素とおすすめ食材
ワキガは、アポクリン腺から分泌した汗や皮脂などによって、菌が繁殖してニオイになります。
ワキガの臭いは肉類、脂類などを過剰摂取することで、ニオイが強くなります。
こちらで、摂取量の目安について解説していますので、気になるようでしたらご参照ください。

また、ワキガ臭を解消するためには、以下の3つの成分が活躍します。
これらを意識的に摂るようにしましょう。
- ビタミンC・E
- ポリフェノール
- クエン酸
ビタミンC・E
ビタミン類は、皮脂の酸化を抑える抗酸化作用が高い栄養素です。
さまざまなビタミンがあり、全部で13種類存在します。
その中でも、特に抗酸化作用の高いのは、ビタミンC・Eの2つです。
これらを多く摂取することで、脇の汗が出たと同時に分泌される皮脂の量がたくさん出ています。
抗酸化作用によって、脇からでた汗が時間が経っても酸化しにくくする効果があります。
それにより、脇から汗が出ても、ワキガ臭を発することを防いでくれます。
- パプリカ
- 柑橘類
- ブロッコリー
- キウイフルーツ
- いちご
- ほうれんそう
- ナッツ類
ポリフェノール
ポリフェノールには、ビタミンよりもさらに強い抗酸化作用があります。
そのため、栄養素の中でも最も即効性に期待ができる成分です。
それでも体質から改善することになりますので、ある程度時間がかかります。
ワキガを治すために、持続するように定期的に摂取するようにしましょう。
また、ポリフェノールの一種であるカテキンとタンニンは特に抗酸化作用が強く、消臭効果の高い成分です。
デオドラントクリームや消臭剤などでは、最も定番の消臭成分です。
それほど、消臭力が高くワキガの改善にとても適している栄養素です。
- ブルーベリー
- カシス
- 赤ワイン
- 抹茶
- 緑茶
クエン酸
クエン酸は、酸味の強い栄養素ですが、体に溜まった疲れを癒すことができます。
そのため、スポーツ選手や筋トレなどでは、クエン酸の摂取がとても大切になってくるものです。
そんなクエン酸を摂取することで、無駄な疲労をなくすことにつながりますので、脇からの皮脂の分泌を抑えることができます。
また、それだけでなく、体内でアンモニアを分解する力があります。
分解することで、アポクリン腺からでるアンモニアの量が当然減ることになります。
それによって、ワキガ臭を予防するとともに、ワキガ体質の改善へと導く効果があります。
- 梅干し
- レモン
- お酢
- ベリー系
まず食生活を変えるには
ワキガのために食生活を見直すことはとても大切です。
ただし、効果が現れるには、最低でも1〜3ヶ月は様子を見る必要があります。
そのため、毎日継続してできるように、食生活の負担を減らすことも重要です。
その中でも、和食は、無駄な脂質を抑えることができる健康的な食事です。
洋食や中華では、肉類や脂質が多く使用されます。
そうするためには、1品1品、栄養素を考えながらでは、食事を作る負担が大きくなり、挫折につながります。
食事のジャンルを和食に増やすことで、負担を減らしながら、ワキガに効果的な食事を摂ることができます。